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構造・規模 | :木造2階建+ロフト | ※工事単価には設計監理料、外構工事費用、水道本管引き込み費用、冷暖房工事費用、カーテンブラインド、登記費用、印紙代は含まれません |
竣工年月日 | :2003年12月 | |
土地面積 | :120.50平米(36.45坪) | |
延床面積 | :103.83平米(31.41坪) +ロフト19.74平米(5.97坪) |
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工事単価 | :59.3万円/坪※(ロフト加算) |
太陽のエネルギーを利用したい。いろんなシステムを検討して、このパッシブソーラーにたどり着きました。またオープンシステムという分離発注方式で家づくりにこだわり、コストも抑えることに成功。契約会からはじまって地鎮祭、上棟式へと進んで行きました。屋内の壁を一部自分たちで塗ることにも挑戦。苦労してつくりあげた家の記憶はずっと残って行くことでしょう。
敷地と道路との高低差は柔らかな形の階段で処理しました。床にはトルコ産の黒大理石を使用。玄関ドアには既製品でイメージが合う物は無いため、いつものように特注しました。
内部の壁は、北海道から取り寄せた本格的な珪藻土で仕上げました。床はフランス産の松フローリング、そこに塗る塗料はドイツ製の水性塗料。世界各地からのこだわりの建材でコラボレーションです。
パッシブソーラーとは、太陽のエネルギーを熱に変換して、暖房などに利用する方式です。ここではその中でも、空気を循環させる方式をとりました。屋根で暖められた空気を換気扇で床下まで強制的に送り込み、床の上に上がってきた空気が家全体に行き渡るシステムです。
パッシブソーラーの性能を十分に発揮する為だけでなく、家の中で人の気配をいつも感じられる家にしたい、という希望が出発点でした。
夫)転勤に伴い、何軒もの借家住まいの経験から、家は大きすぎず、小さすぎず、予算も含めて自分たちのライフスタイルに合った間取り、予算配分、健康に配慮した、家創りが必須と考え、以前から方法を模索していた。
そんな時、「価格見える家創り」オープンシステムの本を読み、多くの設計者と面談し、御前建築士と出会ったのがきっかけです。
プロの建築士と構想設計に、じっくり時間をかけ、打ち合わせができたこと
実際の建築にかかわるアイディアや、業者の選定についても、施主である自分たちの情報収集、アイディアを
プロの視点でクールに判断し、取り入れてもらいながら建築を進めていただけたこと。
パートナーとしてお願いする建築士の選考。
(夫)工務店への予算丸投げ方式ではないので、最終予算と希望のはざまで、施主としてファイナルアンサーしなければならいことへの緊張感。
(妻)珪藻土での壁塗りを自分たちでやったのですが・・・・・。
予算が苦しくても、次回は左官屋さんにお願いしようと思っています。
(夫)考えられたデザイン空間で暮らすことの心地よさ
(妻)機能的でありデザインも気に入っている。
(妻)C社のシステムキッチンは失敗だった。材質が粗悪で使いにくい。
デザインや会社のネームバリューで判断した失敗例。
(妻)子供がハウスダストに対するアレルギーがあったので、室内換気と建築部材。
(夫)家族一人ひとりの、(特に子供たちの)プライバシーを極力無視した、空間のある(壁のない)間取り。
オープンシステムは、パートナーとしてお願いする設計者選びが、非常に重要です。
繰り返しますが、80%エネルギーを使うぐらい重要です。
デザインに強い人、施工管理に強い人、予算が少ないと嫌がる人、実際はお弟子さんに設計させる人、一口に一級建築士の方々にも、さまざまな方がいらっしゃいます。
自分達のプライバシー。ライフスタイルやお金のことなど、ぜーんぶ!オープンにして、家創りを現実のものとするのですから、本音で話せる方でないと、構想設計の段階で「ウーン、こんなはずでは」ということにもなりかねません。
ネームバリューやネット上だけで判断しないで、検討されている建築士の方々と、実際にお会いになり、話をされ、夫婦4つの目でしっかりと選ばれることをお勧めします。
私達の場合は、4年前、オープンネットに所属している建築士さん10人から検討し、5人の方とお会いし、みさき建築研究所にお願いすることにしました。
また、自宅の他に2年前には社屋の建築もお願いしました。
現在、家族も社員も、限られた予算の中で私たちのわがまま(希望?)を取り入れながら、デザインや機能に配慮された空間を創っていただき、生活できることに大変感謝しています。
とことん商業ベースで建てられた建売や、みせかけのハウスメーカーのモデルハウスに惑わされることなく、自分たちのライフスタイルにあわせた、前向きな家創りを建築士さんと研究し、挑戦されることをおすすめします。
(とってもいいですよ)