東京神奈川を中心にローコストでも高品質な家づくりを手掛ける設計事務所

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ローコストな家をつくるコツ

コストダウンの方法には様々です。合い見積もりをとったり、仕様を変更したりすることが一般的ですが、ここでは品質を落とさずに、設計や施工方法のアイデアでのコストダウンについて紹介します。

塵も積もれば・・・」の考え方で、ずいぶん違ってくるものです。但し、状況により違いがあるため、具体的な金額については省略します。

間取り

・内部の間仕切りはなるべく少なくすることで、構造材や下地材だけでなく仕上げ工事の面積も減らせます。

・敷地に制約がなければ、外壁はなるべく凹凸が少ない間取りを心掛けましょう。

追加変更

・追加変更工事はなるべく避けましょう。契約前にはそれなりの交渉がのあとに値引き交渉などを経て契約金額が決まります。ところが追加変更では、こうしたプロセスが無いケースが多いです。工事前の交渉と工事が終わってしまった場合とは明らかに状況が違うことを忘れずにしましょう。着工までに設計の中身を煮詰めておく事が肝心です。

・それでも追加変更をする場合は、きちんと見積りをとってから行いましょう。記録は文書で残します。急ぎの場合はメモ書きでも良いでしょう。

仮設工事

・「ビケ足場」という仮設足場が組めるよう外壁からの有効寸法を50cm以上とるように配置を考えます。パイプだけで組む足場の場合、危険であるだけでなく、コストもアップになります。

基礎工事

・基礎を造るために「根切り」という土を掘る作業があります。その結果出た残土を何処かに捨てるか、捨てないかがポイント。敷地がある程度広くて、土を均等に均す等処理が出来れば安上がりです。

・玄関の前(ポーチ)やテラスに土間コンクリートを打つ場合は外構業者に頼まないで基礎工事の時に一緒にやりましょう。人件費がコストダウン出来ます。また、工期も短縮出来ることからも有利です。

防蟻工事(シロアリ防除)

・草木や樹木から抽出した油や、炭が入った塗料が多く入手出来ます。これらは人体にも安全な材料であるため、DIYが可能となります。但し、工事のどの時点で塗るのかを木工事業者と良く打ち合わせておく必要があります。

木工事(大工工事)

・上棟の日には大勢の大工さんや鳶さんが工事をします。その時になるべく工程が進むように、柱や梁だけでなく床や壁に使用するベニヤについても工場でカットしてきてもらいます。かなり工事が進むので、全体の木工事にかける人件費について交渉が可能になります。

・造りつけの家具があれば、家具やさんに依頼する分を減らしてなるべく木工事に振り分けます。家具工事ほどの精度や仕上がり具合は期待出来ませんが、建具で隠せるのであれば問題ないでしょう。塗装は現場で塗るようにします。木目を出すオイル仕上げであればDIYも可能ですね。

内装工事

・壁や天井をDIYで仕上げる場合には「ビーナスコート」を勧めています。珪藻土の場合ははコテ塗りが多く、天井塗りは難しくなり結局業者に依頼することになります。「ビーナスコート」はドロドロの塗料をローラーで塗るため比較的簡単に施工できます。火山灰が主成分で光が当たると有害物質を分解する働きがあります 。

・上記の他の材料で仕上げる場合にも、下地ボードのつなぎ目を平らにする処理までは専門業者に依頼する方が無難に仕上がることを付け加えておきます。

・屋根パネル材や床合板をそのまま表しとする方法があります。但し製品に押されるスタンプを仕上げに見せない等の事前の準備が必要になります。

・浴室壁やキッチンの壁などタイルを張る部分を既製のパネルを使い、工事の種類を減らす方法があります。パネル張りは木工事で行います。但し、ボードのつなぎ目をどのようにするかを十分検討する必要があります。

塗装工事

・建具や枠廻り、床など木目を出して仕上げるのであれば、DIYを試してみる価値はあります。塗料と刷毛などの道具一式2〜3万円もあれば十分でしょう。

電気工事

・コンセントや照明の数は「必要な分だけ」と心掛けましょう。あると便利だから、と言う考えは禁物。コンセントは2口を3口にする程度にとどめておきます。照明はスタンドで補うくらいの気持ちで。

・照明器具や電化製品はインターネットで購入するよりも、設計事務所の取引先から取り寄せる方が安い場合が有ります。ケース・バイ・ケースで考えましょう。オークションで購入する場合は設計事務所とよく相談して下さいね。

水道工事(給排水工事)

・給水工事においては、屋外の埋設長さをなるべく短くし、屋内部分での配管を多くしましょう。配管の断熱施工範囲を少なくするためです。

・排水においては、外の排水マスをなるべく少なくする設計を心掛けます。但しメンテナンスを十分に考慮する必要があります。

・屋外では排水と給水の経路をなるべく同じとして、地面を掘る範囲を少なくするようにします。