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ローコストにも一役買うオール電化住宅とは?

オール電化住宅とは?

生活に必要なエネルギーとして、灯油やガスの代わりに電気のみを使うライフスタイルのこと。照明やテレビなどの一般の電化製品だけでなく、給湯や冷暖房、調理機器など全て電気でまかないます。一般電化製品の他は、空気の熱でお湯をつくるエコキュートや、電気式床暖房、IHコンロなど、これまでガスや灯油をエネルギーとした機器類となります。
みさき建築研究所のスタンスとしては、オール電化のみをおすすめする訳ではありませんが、石油や天然ガスなど限られた資源を海外に依存している状況のなかでは、安全で効率が良く、地球環境まで配慮したオール電化が今後の主流となってゆくと考えています。

快適生活を実現するためのオール電化

快適生活を実現する方法の一つとしてオール電化があります。日常生活では、例えば、 慣れている筈の器具であっても、何らかの外的な要因や体調などによって、思わぬト ラブルが生まれる可能性があります。オール電化はそのトラブルを最小限にくい止め て安全性を高める上で非常に有効であると言えます。また、ガスや灯油のように直接 火を使わないことで、燃焼時に生まれる水蒸気やCO2が少なくなるため、ダニやカビの 原因となる結露も少なくなります。さらに、IHクッキングヒーターやエコキュートな どに見られるように、熱の効率が非常に優れているため、無駄なエネルギーを消費し ないという観点からも、エコロジーな生活を指向する人々から多くの支持を得てきま した。

オール電化は光熱費を削減します

一般的には、給湯や暖房をガスや灯油を使う場合が多いと思われますが、それらのエネルギーも電気に統一することで、基本料金を節約するメリットがあります。また、電気の契約方式を、自分のライフスタイルに合わせることが出来ます。たとえば、夫婦共働きで、電気を使うのが夜遅い時間帯や、早朝である場合は、通常の1/3程度の電力料金を使えるメリットが大きくなります。さらに、オール電化にすることで、電力料金そのものが5%割引になります。
実際、オール電化で生活されている方の話では、電気料金が安い時間帯に、なるべくいろんなことを済ませてしまうライフスタイルを定着させて、電気代をずいぶん節約しているようです。

オール電化は安全です

キッチンのコンロや、給湯、冷暖房に火を使わないため、一般的に火災のリスクが低いと見なされています。そのため、火災保険では保険料掛け金が優遇されています。
但し、火災のリスクが低いということで、使用方法を誤れば安全でない場合があるので注意が必要です。たとえば、調理の後のIHコンロプレートは高熱である場合があるなどです。

オール電化の住宅設備例

地球にも財布にも優しい「エコキュート」

エコキュートはエアコンと同じヒートポンプ方式です。空気の熱を冷媒のCO2に取り込んでから圧縮して高温にします。この熱を利用してお湯を沸かします仕組みです。つくられたお湯は一旦タンクに貯められますので、電気料金が非常に安い時間帯にお湯をつくればさらに経済的と言えるでしょう。また、使用する電気エネルギーも非常に効率良く使われ、料金は都市ガスとの比較において、5分の1程度と言われています。

火を使わないのにパワーが魅力「IHクッキングヒーター」

IHクッキングヒーターは、火を使わず、鍋そのものが熱くなって調理する方式です。ガスコンロでは炎が脇から漏れるように熱が逃げてゆくため効率が悪いのに対して、IHクッキングヒーターは熱のロスが少ない仕組みになっています。
また、200Vの電圧を使うためにハイカロリーバーナーにも負けないパワーがあり、強火が必要な中華料理などにも対応しています。

電気代をさらに節約し、停電時にも力を発揮「太陽光発電(ソーラーシステム)」

オール電化仕様にする場合、太陽光発電(ソーラーシステム)の採用を是非検討してください。屋根のソーラーパネルで生み出された電気は、好条件で電力会社が買いとってくれるだけでなく、大きな地震のような災害で停電になった場合も、1500W程度は自家発電で賄うことが出来ます。また、費用についても、多くの自治体で補助金を出しています。
ソーラーシステム自体はまだまだ値段は高いのが現状です。採用する場合は付帯工事などを加えると、生み出した電力をベースに計算すると、投資費用を回収するまで数十年はかかると言われています。しかし、みさき建築研究所ではシェルソーラージャパン(株)の協力により、太陽光発電システムを工事原価で導入することが可能ですし、オープンシステムで建設して、効率の良いエコキュートの採用やライフスタイルを工夫することで、10年以内で回収可能であることもわかってきました。

世界のエネルギー事情について

身近なエネルギーでは石油に代わるエネルギーが増えつつあります。自動車の例として、燃費の良く環境にやさしいハイブリッド車がますます増えてきています。他にも、サトウキビからつくられたエタノールを燃料とする自動車が、ブラジルなどでは多く生産されています。
私たちが日常使っている電気やガスについて考えてみると、そのエネルギー源である化石燃料は、国際的な力のバランスにより確保が難しくなることも予想されます。また、原子力は突発的な事故により、突然使えなくなる日が来るかもしれません。このような不安定な状況では電気料金も安定的に供給されるとは言い切れないでしょう。
実際、原油価格が1バレル70ドルを超えている状況が続けば、電気料金は2006年10月より3%値上げされると、報道されています。
このようなエネルギー事情のもとでは、自ら電気エネルギーを生み出し、CO2を出さない太陽光発電が今後ますます注目されてゆくのではないかと考えています。